ドル円はセオリー通りに動かない？

意外に素直じゃない？ドル円

国内バイナリーオプショントレードにおいて、最も人気が高い通貨ペアはドル円です。これはFXにも言えることなのですが我々日本人にとって一番馴染みのある通貨の「円」と世界の基軸通貨である米ドル、この組み合わせはメジャー中のメジャーと言えるわけなのです。

ところが、相場の予測をするにあたってはこの米ドル円はなかなか素直の動いてくれないことが多いのです。トレンドラインやゴールデンクロスにデッドクロス、移動平均線、酒田五法などオーソドックスな分析方法では他の通貨ペアに比べて騙しが発生しやすいと感じている国内バイナリーオプショントレーダーも多いのではないでしょうか。

円絡みの通貨ペアで一番難解だと言われているのが「円が買われるタイミング」です。円はこれまで地政学的リスクが高まった時や、金融市場全体がリスクオフに向かう過程では必ず買われています。他国に例を見ない巨額の借金を積み重ね、金融政策も極めて緩和的だるにも関わらず、ここぞという危機においては日本円は最も頼れる通貨としての評価を受けているのです。

これにはいろいろな理由が考えられますが、一つは日本という国の地域的な独立性の高さが挙げられます。日本は基本、どの国とも武力的な衝突は起こっていませんしテロの標的にもなりにくい国です。そのためとりあえず日本にお金をおいておけば安全、という力が働きやすいのです。また経済規模は世界第三位の国ですから流動性に関しても問題ありません。このような金融とは別の次元での背景があるため、円は理屈では考えられないような買われ方をする場面が往々にして見られるのです。

その他、時の政権の外交力などによっても為替の方向は強く影響を受けます。現在の自民党・安倍政権ではかなりアグレッシブな外交が行われていると見られ、また日銀の協力もあって為替レートは円安方向へと比較的しっかりとした足取りで進んでいます。また、過去の日本とは違い貿易赤字が増大していますので、その点でも円はこれまでのようには買われなくなるかもしれません。

いずれにせよこれらの事情は日本だけでなく他国に対しても推し測っていかなければならない内容です。国内バイナリーオプションで勝つための相場予測はとても奥が深いのですね。