相場の転換点を判別　ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは統計学の応用から生まれたテクニカル分析手法です。ボリンジャーバンドは移動平均線を中心に上下に三本ずつ、合計７本の線によって表現されます。

移動平均線の上下それぞれ一本目はプラス１σとマイナス１σ、二本目はプラス２σとマイナス２σ、そして三本目は同様にプラス３σとマイナス４σを表しています。細かい計算方法は覚える必要はないので省きますが、相場がこの１σの内側に収まる可能性は68.3％であり、２σ内に収まる可能性は95.5％となります。つまりボリンジャーバンドの二番目の線にまで相場が到達した場合はそれよりも上（または下）に走り続ける可能性は５％程度しかないことになります。

逆張りしたくなるが…

上の図を見てもらえばわかる通り、ボリンジャーバンドの間隔自体が相場の動きによって広がったり、狭まったりします。相場のボラティリティ（変動率）が高ければ高いほどこのバンドの間隔は広がります。

ボリンジャーバンドの２σラインに達した時点で逆張りするのが基本的なバイナリーオプションでのエントリーポイントになるのですが、実際にはバンド間隔を広げつつ一方にはしる相場も最近では珍しくありません。そのため、一発であまり大きな金額を投入することは控えるべきでしょう。

ボリンジャーバンドは単一で使うにはあまり精度が高いとはいえないテクニカル分析指標です。ですが、ＭＡＣＤや酒田五法と組み合わせることによってそれらの分析手法の精度を飛躍的に高めることができる、補助的な能力は高いのです。

ボリンジャーバンドの基本のまとめ

基本は逆張り指標として使われるボリンジャーバンド。しかしはっきりとトレンドがでている時は「だまし」となる可能性が高くむしろ順張り指標として使うほうが成功するケースが多くなります。

肝となるのはやはり２σから３σにかけての間で、相場がこの付近にある時にＭＡＣＤやトレンドライン分析と組み合わせることによってその後の短期的な戦略・戦術を構築すべきと言えるでしょう。