デモさえやれば国内バイナリーオプションで勝てるという幻想

デモ取引で利益を出すことができたから、リアルの国内バイナリーオプション取引でも利益を上げ続けられると考える初心者が多いですが、実はそれは幻想に過ぎないという事実があります。
国内バイナリーオプションでは、他の投資商品よりもデモ環境が充実していて、また、国内バイナリーオプション自体が新しい投資商品であることもあり、最近では投資初心者の注目を集めています。
それに比例するように、国内バイナリーオプションのデモ取引を利用する人が増えています。
国内バイナリーオプションのデモ環境は、利用者によってネット上でも評価され、それらの評判は概ね良好。
それらの口コミ情報では、使いやすい上に便利で、業者選びやトレード手法の確立、攻略法の検討や稼ぎ方に関連する事項の検証のために役立つことが書かれています。
しかし、デモをやりさえすれば実際のトレードでも稼げる、儲かるというのはイコールではありません。
そのことには明確な2つの理由があります。
その理由の第1は、大方の人が、デモ取引を行う期間が短いということ。
例えば、1～2週間デモで稼げたからといって、その後長く続くリアルトレードで稼ぎ続けられると判断することはほとんど根拠がないことです。
この期間が例え1～2ヶ月であっても状況は変わりません。
というのも、国内バイナリーオプション取引の舞台となる市場取引の世界では、常に状況が変動していて、数ヶ月単位でその背景や環境が激変します。
そうなった場合には、臨機応変にトレード手法なども変えていく必要があります。
となれば、デモで稼げていた期間など、ほんの偶然に過ぎないということになります。
もしもあなたが、デモトレードを1年以上続けることができたなら、そして、そこで継続して利益が出せたなら、リアルトレードでも成功する可能性は十分にあるといえるでしょう。
しかし、デモトレードをそれほどの期間続けることができる人がいないのが現実なのです。
デモだけでは稼げないもう1つの理由は、リアルトレードのプレッシャーに勝てない精神面での問題。
デモ取引とリアルトレードの最大の違いは、いうまでもなく実際に自分の大切なお金をかけているかどうかにあります。
例えば、少額のお金であっても、意味もなく他人にあげることはためらわれますよね。
友人や同僚に「ジュースおごって」と頼まれて、常に何のストレスもなく130円を払える人はあまりいないと思いますが、実際のトレードで負けた場合、数百円から数千円のお金があっという間に消えていきます。
その、負けた時に「こんなことなら我慢していたあれを買えば良かった」「スーパーで少しでも安い買い物をしようと頑張っているのに」などの考えが浮かぶようであれば、あなたがトレードで成功する可能性は低いといわざるを得ません。
それとは反対に、利益が出た場合に、大きな喜びを感じるようであっても同様です。
何故ならその喜びは、負けた時にそのまま逆方向にマイナスの感情となって作用するからであり、その強い感情はリベンジトレードなどとなって実体化します。
こうなると、論理的かつ冷静な状況判断に基づいたトレードなどできなくなってしまう。
それが、トレードにおける精神面での問題です。
そして、これはデモトレードをいくらやろうが、経験できないことです。
以上の2つの理由から、デモトレードでの成功が国内バイナリーオプションでのリアルのトレードにそのまま繋がるということが幻想であるといえるのです。
実際にネット上でも「デモでは勝てたがリアルで始めた途端に勝てなくなった」という声で溢れかえっています。
それらを克服する方法ももちろんありますが、少し長くなってしまったので、別の機会にご紹介していきたいと思います。