新しくなったバイナリーオプション

一時期、数度に渡って自主規制が行われ、その度に取引環境が変化していた国内のバイナリーオプション取引ですが、2013年には、一連の規制が完了すると共に関連法も整備され、状況が一段落しました。
各業者も、新しくなったバイナリーオプションとして、それぞれが提供するサービスのリニューアルを行いました。取引方法の細部については、それぞれの業者で異なる部分もありますが、共通する事項は次の3つの内容です。

①1回のトレード（回号と呼ばれる）は2時間
②ペイアウト金額が固定されていて、購入するオプションの金額が変動する（ペイアウト率が高い＝購入代金が安いという事）
③単純なハイロー型の取引は廃止となり、ハイロー型の取引については、ヨーロピアンタイプのラダーオプション（目標レートが設定されており、そのレート以上になるか以下になるかを判断する）に統一された。

また、これと同時にバイナリーオプション取引での利益が申告分離課税になった為、税率の上限が約20％になった他、外国為替証拠金取引や先物取引と収支の合算が可能になり、さらには3年間の損益の繰り越しも可能となりました。
また、国内でバイナリーオプション取引サービスを提供する為には、金融庁の許認可を得る必要があり、その条件として顧客の資金の信託保全が義務化されているので、税金面や資金の安全面では大幅にメリットが生じました。
これらが、2013年の規制を経て新しくなった国内バイナリーオプション取引の概要ですが、それぞれの業者もサービスのリニューアルに伴い、サービス名称自体を変更したりしています。
ですので、以前バイナリーオプション取引を国内でやっていたという方は、サービス名ではなく、証券会社名で検索し、新しくなったバイナリーオプション取引サービスを確認していただければと思います。